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発達障害(ASD・ADHD)に就労継続支援B型が向いている理由【いわき市】

発達障害(ASD・ADHD)に就労継続支援B型が向いている理由【いわき市】

「空気を読むのが難しくて職場でいつも浮いてしまう」「仕事の優先順位がつけられず、気づいたら締め切りが過ぎている」「好きなことには没頭できるのに、苦手な作業はどうしても手がつかない」――発達障害のある方が一般就労で経験しやすい困難は、本人の「努力不足」ではなく、脳の特性と環境とのミスマッチから生じています。本記事では、ASD(自閉スペクトラム症)・ADHD(注意欠如・多動症)のある方が一般就労で直面しやすい壁を整理したうえで、就労継続支援B型という選択肢がなぜ合いやすいのかを、いわき市のi-step worksの取り組みを交えながら解説します。

目次

  1. 発達障害のある方が一般就労で直面しやすい壁
  2. B型が発達障害の方に合いやすい理由
  3. ASD(自閉スペクトラム症)に向く作業例
  4. ADHDに向く作業例
  5. i-step worksの発達障害支援の取り組み
  6. よくあるご質問
  7. まずは見学・ご相談から

1. 発達障害のある方が一般就労で直面しやすい壁

発達障害のある方が職場で困難を感じる場面は、特性の種類によって異なりますが、共通して現れやすいパターンがあります。

「暗黙のルール」への対応が難しい

一般的な職場には「明文化されていないルール」が多く存在します。「報告は一言添えてから」「この話題は会議では出さない」「この人への頼み方は丁寧に」といった文脈依存のルールは、ASDの特性がある方にとって特に見えにくいものです。ルール自体を把握できないまま周囲との摩擦が生じ、「なぜ怒られているかわからない」という状況になることがあります。

マルチタスクと優先順位のつけにくさ

ADHDのある方は、複数の業務を同時に抱えたときに優先順位が整理できなくなったり、目の前の刺激に意識が向いて本来すべき作業が後回しになったりしやすい傾向があります。「さぼっているわけではないのに仕事が終わらない」「提出物をよく忘れる」という形で評価が下がり、自信を失うことも少なくありません。

感覚過敏による消耗

ASDの方の中には、蛍光灯の光・オフィスの騒音・特定の素材の感触などが強いストレスになる感覚過敏を持つ方がいます。毎日オープンオフィスで8時間過ごすだけで、気づかないうちに大量のエネルギーを消耗してしまい、業務に集中できなくなることがあります。

対人関係の疲弊

会話のテンポ・視線・表情・声のトーンを読みながら複数の人と同時にやりとりすることは、発達障害のある方にとって大きな認知負荷がかかります。「挨拶はできるが雑談が続かない」「冗談を真に受けてしまう」「一対多のコミュニケーションでパニックになる」という困難から、職場の人間関係が長続きしないケースも見られます。

2. B型が発達障害の方に合いやすい理由

指示が明確で一対一のやりとりが基本

B型の事業所では、支援員が利用者に対して個別に指示を出す場面が多く、「暗黙のルール」が少ない環境です。作業手順は文字や図で視覚化されることも多く、「言葉だけでは理解しにくい」という特性のある方でも取り組みやすい工夫がされています。

ルーティン作業が中心で見通しが立てやすい

封入・仕分け・データ入力・木工組み立てなど、B型の作業は手順が決まっていてルーティン化しやすいものが多いです。「今日何をすればいいか」が明確になることで、見通しの立てにくさによるパニックや混乱が起きにくくなります。

個別対応が原則

B型では、個別支援計画に基づいて一人ひとりに合った作業内容・時間・目標が設定されます。「みんなと同じペース」ではなく、自分のペースで取り組むことが前提です。できたことを認めてもらえる機会が多いため、自己肯定感の回復にもつながります。

雇用関係がない安心感

「解雇されるかもしれない」「評価が下がる」というプレッシャーがないため、失敗を恐れずに作業に取り組める環境です。「また失敗してしまった」という経験を積み重ねてきた方にとって、「ここは大丈夫な場所だ」と感じることが就労への第一歩になります。

3. ASD(自閉スペクトラム症)に向く作業例

ASDの特性として、「こだわりの強さ」「細部への注目」「ルーティンへの親和性」が挙げられます。これらの特性は、以下のような作業では強みとして発揮されます。

  • データ入力・スキャン:決まった形式に沿って正確に入力する作業。ミスを見つける集中力が発揮されやすい。
  • 封入・仕分け作業:手順が固定されており、一定のリズムで進められる。「決まったやり方を守る」ことが強みになる。
  • 木工(ログブリッド製作):組み立て手順が決まっており、完成物が明確。手を動かす作業への集中が得意な方に向く。
  • 在庫確認・数量チェック:数を数える・照合する作業は、細部への注目力が活きやすい。

※「ログブリッド」はi-step worksが受注製造しているふるさと納税返礼品の木工製品です(自己申告による事業所情報)。

4. ADHDに向く作業例

ADHDの特性として、「注意の切り替えやすさ」「行動のエネルギーの高さ」「興味があることへの高い集中力(過集中)」が挙げられます。これらの特性を活かしやすい作業は以下の通りです。

  • 農作業:体を動かしながら取り組む屋外作業。姿勢や場所を変えながら動けるため、「じっとしていられない」特性と相性がいい。
  • 洗車・タイヤ交換補助:体全体を使い、変化のある作業環境で動く。単調な繰り返しが少なく、達成感を感じやすい。
  • 複数種類の軽作業をローテーション:同じ作業を長時間続けることが難しい方でも、種類を変えながら取り組む方式なら集中を維持しやすい。
  • 好奇心が活かせるデータ調査・入力:特定のテーマへの興味がある方には、そのテーマに関連した作業を割り当てる工夫も可能。

5. i-step worksの発達障害支援の取り組み

i-step worksでは、発達障害の特性を理解したうえで、以下のような個別対応を行っています。

作業手順の視覚化

口頭だけの説明では伝わりにくい場合、作業手順書・写真・チェックリストを活用します。「何をどの順番でやればいいか」が一目でわかる形式を用意することで、確認しながら安心して取り組めます。

特性に合わせた作業の割り当て

ASD的な特性が強い方にはルーティン・精度重視の作業を、ADHDの特性が強い方には身体を動かす作業や短時間でのローテーションを、というように個別の特性に合わせた作業調整を行います。

感覚過敏への配慮

音・光・においに敏感な方には、作業場所や時間帯の調整など、できる範囲での環境配慮を行っています。すべての希望に対応できるわけではありませんが、まず相談いただければ一緒に考えます。

こまめな声かけとフィードバック

「どこで詰まっているか」「今日の調子はどうか」をこまめに確認しながら進めます。ADHDの方は注意が分散しやすいため、作業の途中でのチェックポイントを設けることで、軌道修正がしやすくなります。

よくあるご質問

Q. 診断書や手帳がなくても発達障害でB型を利用できますか?
A. 利用には障害福祉サービスの受給者証が必要です。発達障害の診断がある場合、精神障害者保健福祉手帳の取得またはその他の医師意見書等で対応できる場合があります。まず市区町村の障害福祉窓口または相談支援事業所にご相談ください。
Q. ASDとADHDの両方の特性があります。どちらの作業が向いているかわかりません。
A. ASDとADHDを併せ持つ方も多くいます。見学・体験の中で実際にいくつかの作業を試していただきながら、得意・不得意を一緒に確認していきます。最初から「向いている作業」が決まっている必要はありません。
Q. 過去に職場で感覚過敏がつらくて辞めたことがあります。B型の環境は大丈夫ですか?
A. 一般的なオフィスより静かな環境の中で作業しています。見学時に「感覚過敏がある」とお伝えいただければ、環境についてご説明・ご相談します。完全な個室環境ではありませんが、工夫できることをお伝えします。
Q. 子どもに発達障害があります。何歳からB型は使えますか?
A. 就労継続支援B型は18歳以上の方が対象です。18歳未満の方は「放課後等デイサービス」などの別サービスが対象になります。卒業後のB型利用について早めに情報収集されたい場合は、在学中から相談支援事業所に相談することをお勧めします。

まずは見学・ご相談から

「自分の特性に合う場所かどうか確かめたい」「どんな作業があるか見てみたい」という段階でも、見学・相談だけでOKです。i-step worksでは発達障害のある方本人・ご家族・支援者からの問い合わせを随時受け付けています。

i-step works 内郷
住所:いわき市内郷御台境町鬼越126-3
電話:0246-60-8835

i-step works 紅葉町
住所:いわき市平字紅葉町43-3
電話:080-7390-5117

見学は随時受け付けています。まずはお電話またはWebからお問い合わせください。
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