「かけっこで一番になれなかったとたん、その場で泣きくずれてしまった」
「トランプやボードゲームで負けそうになると、途中でやめたり、カードを投げたりする」
「きょうだいでゲームをするたびに、最後はけんかになってしまう」
お子さんのこんな姿に、どう声をかければいいのか迷うことはありませんか。「負けるとこうなるなら、勝ち負けのある遊びはやめさせたほうがいいの?」と悩む保護者の方も少なくありません。
この記事では、いわき市で運動型の放課後等デイサービスを運営するi-stepジュニアが、次のことをわかりやすくお伝えします。
- 悔しくなる気持ちの受け止め方
- 負けたその場でできる声かけ
- 勝ち負けだけで終わらない運動遊びのルールの工夫
- ご家庭で少しずつ練習するコツ
この記事の目次
- 勝ち負けで悔しくなるのは、悪いことではない
- 負けたときに起きやすいこと
- その場でできる声かけ
- 勝ち負けだけで終わらない運動遊びのルール
- 始める前の「見通し」と「約束」
- 家庭で少しずつ練習するコツ
- 運動遊びを通して練習したいなら「運動型放課後等デイサービス i-stepジュニア」
1. 勝ち負けで悔しくなるのは、悪いことではない
負けて泣いたり怒ったりする姿を見ると、「このままで大丈夫かな」と心配になりますよね。でも、まず知っておいていただきたいのは、悔しいと感じること自体は、とても自然な気持ちだということです。
悔しさは、「がんばりたい」「できるようになりたい」という気持ちの裏返しでもあります。本気で取り組んだからこそ、うまくいかなかったときに心が大きく動くのです。
ただ、悔しさの出方が強くなる背景は、子どもによってちがいます。
- 負けることそのものへの不安が強い
- 気持ちの切りかえに時間がかかる
- このあとどうなるのか見通しが立たないと不安になる
- 「できない自分」を見せることがつらい
大切なのは、原因を1つに決めつけないことです。「性格だから」「育て方のせい」と考える必要はありません。お子さんがどんな場面で、どんなふうに悔しくなるのかを、少し離れたところから見てみることが、関わり方を考える手がかりになります。
2. 負けたときに起きやすいこと
負けたときの反応は、子どもによってさまざまです。たとえば次のような姿が見られることがあります。
- 大声で泣く、怒る
- その場から離れてしまう
- 途中で「やっぱりこのルールなし」とルールを変えようとする
- 負けるのが嫌で、最初から参加しない
大人から見ると「わがまま」に見えることもあるかもしれません。けれども、これらは気持ちの扱い方をまだ練習している途中の姿と捉えることができます。
ここで役に立つのが、対応の線を分けておくことです。
- 物を投げる・人をたたくなど危ない行動:すぐに止める
- 泣く・怒る・離れるなど、それ以外の姿:まずは気持ちを受け止める
線がはっきりしていると、大人も迷いにくくなります。
3. その場でできる声かけ
負けて気持ちが大きく動いているときは、次の順番を意識すると関わりやすくなります。
①気持ちに名前をつける
「悔しかったね」「負けて悲しいね」と、お子さんの気持ちを言葉にして返します。自分の気持ちに名前がつくと、少し落ち着きやすくなることがあります。
②落ち着くまで待つ・場所を少し変える
気持ちが高ぶっているときに話をしても、なかなか届きません。静かに待つ、少し場所を変える、水を飲むなど、落ち着く時間をつくりましょう。
③落ち着いてから、がんばったところを具体的に伝える
「最後まで走ったね」「最後まであきらめずにカードを出していたね」と、結果ではなく取り組んだ姿を具体的に伝えます。
気をつけたい声かけ
次のような言葉は、つい口にしてしまいがちですが、気持ちを急いで打ち消すことになりやすいので気をつけたいところです。
- 「泣かないの」
- 「たかがゲームでしょ」
- 「次は勝てるよ」
励ますつもりでも「悔しいと思ってはいけない」と受け取られることがあります。
悔しさを止めるより、悔しさとの付き合い方を一緒に練習する。
4. 勝ち負けだけで終わらない運動遊びのルール
勝ち負けのある遊びをすべてやめる必要はありません。ルールを少し工夫することで、負けても楽しさが残る遊び方にできます。ご家庭でも取り入れやすい工夫を紹介します。
- 協力型の遊びから始める:みんなで記録に挑戦する、チームでボールを何回つなげるか挑戦する
- 自分の記録との勝負にする:相手ではなく、前回の自分と比べる
- 勝ち負けとは別の評価軸をつくる:「ナイスプレー賞」「声かけ賞」など
- ひと勝負を短くして、何度もやる:負けてもすぐに次のチャンスがある
- チームをくじで毎回変える:勝ち負けが人で固定されにくい
| 遊び方の工夫 | ねらい | 家庭でのやり方の例 |
|---|---|---|
| 協力型の遊び | みんなで同じ目標に向かう楽しさを知る | 家族で風船を床に落とさずに何回つなげるか挑戦 |
| 自分の記録との勝負 | 他の人と比べずに、伸びを感じる | 前回の縄とびの回数をメモして、今日の自分と比べる |
| 別の評価軸 | 勝ち負け以外のよさに目を向ける | ゲームの最後に「今日のナイスプレー」を1人ずつ発表 |
| 短い勝負をくり返す | 負けても次がある見通しを持つ | じゃんけん列車やミニ的あてを短く何度も行う |
| くじでチーム分け | 勝つ人・負ける人が固定されにくくする | 毎回くじを引いて、親子のペアを入れかえる |
どの工夫が合うかは、お子さんによってちがいます。楽しそうに参加できたものを、少しずつ増やしていく感覚で試してみてください。運動遊びの種目選びについては「放課後等デイサービスの運動プログラム」でも紹介しています。
運動型放課後等デイサービス「i-stepジュニア」の見学・体験
お子さんの様子や気になっていることを、まずはお聞かせください。
→ 見学・体験予約フォームはこちら
→ お電話:0246-84-6509(i-stepジュニア/受付 9:00〜18:00)
→ LINEで相談する
→ 所在地:福島県いわき市平下神谷石淵101
5. 始める前の「見通し」と「約束」
負けたあとの対応だけでなく、遊びを始める前の準備も大切です。先の見通しが立つと、気持ちが崩れにくくなることがあります。
- ルール・回数・終わり方を先に伝える:「この勝負が終わったらおやつにしようね」のように
- 「負けたらどうする?」を先に一緒に決めておく:深呼吸をする、水を飲む、タイムカードを出して少し休む、など
- 絵や文字で示す:言葉だけより、紙に書いたルールや流れを見せたほうが伝わりやすい子もいます
また、勝ったときのふるまいも一緒に練習しておくと安心です。勝ったら相手に「ありがとう」「楽しかったね」と言う、という約束をしておくと、勝った側・負けた側の両方が気持ちよく終われるきっかけになります。
6. 家庭で少しずつ練習するコツ
負けを受け止める力は、一度で身につけようとするものではありません。毎日の遊びの中で、少しずつ練習していくイメージで取り組んでみてください。
- 大人がわざと負けて見せる:負けたときに「悔しいけど、楽しかった」と言葉にして見せると、気持ちの切りかえ方のお手本になります
- うまくいかない日があって当たり前:昨日できたことが今日できなくても大丈夫。一度で変えようとしなくていいのです
- 得意な遊びから始める:自信のある遊びのほうが、負けたときも気持ちを立て直しやすいことがあります
- きょうだいげんかになるときは大人が入る:大人がどちらかとチームを組むなど、力の差を調整します
- 学校や事業所と共有する:うまくいった声かけや約束を伝え合うと、場所が変わっても同じ関わり方がしやすくなります
保護者の方がすべてを抱える必要はありません。うまくいった小さな場面を見つけて、まわりの大人と一緒に積み重ねていきましょう。
7. 運動遊びを通して練習したいなら「運動型放課後等デイサービス i-stepジュニア」
i-stepジュニアは、いわき市平下神谷にある運動型の放課後等デイサービスです。
運動遊びの中では、順番を待つ・ルールを守る・負けたあとに気持ちを切りかえるといった場面に自然と出会います。こうした場面を経験することは、気持ちとの付き合い方の練習にもなります。
実際の運動遊びの様子やスタッフの声かけは、見学・体験で確認していただけます。1日の流れは「運動型放課後等デイサービスの1日」でも紹介しています。
「負けると泣いてしまう」「勝ち負けのある遊びに入れない」など、お子さんの様子や困りごとを、ぜひ事前にお聞かせください。お子さんに合った関わり方を一緒に考えます。
運動型放課後等デイサービス「i-stepジュニア」の見学・体験
お子さんの様子や気になっていることを、まずはお聞かせください。
→ 見学・体験予約フォームはこちら
→ お電話:0246-84-6509(i-stepジュニア/受付 9:00〜18:00)
→ LINEで相談する
→ 所在地:福島県いわき市平下神谷石淵101
よくある質問(FAQ)
Q. 負けるのが嫌で、最初から遊びに参加しようとしません。無理に誘うべき?
A. 無理に参加させなくて大丈夫です。まずは見ている、記録係をする、審判をするなど、別の関わり方から始めてみましょう。勝ち負けのない協力型の遊びも、参加の入口になります。
Q. 親がわざと負けてあげるのはよくないですか?
A. 遊びの楽しさを知る段階では、悪いことではありません。慣れてきたら、少しずつ本気の勝負も混ぜていきましょう。お子さんの様子を見ながら調整してみてください。
Q. 負けると物を投げたり、たたいたりしてしまいます
A. 危ない行動はすぐに止め、落ち着いてから「悔しかったんだね」と気持ちを言葉にしていきましょう。こうした様子が続く場合や、ご家庭だけで抱えにくいと感じる場合は、学校や相談支援専門員、医療機関などに相談してみてください。
Q. 放課後等デイサービスを利用するには何が必要ですか?
A. 通所受給者証が必要です。申請の流れは「受給者証の申請方法」でくわしく紹介しています。
